・80対20の法則を念頭に置く。
これは経済学者のパレートが提出した法則で、たとえば、ある会社の収益の大部分(80パーセント)は少数の商品(20パーセント)によってもたらされる、というものである。
経済現象のみでなく、多方面の社会現象に当てはまり、俗に80対20の法則と呼ばれている。
ここでは、仕事量の80パーセントは全体の時間の20パーセントで達成されている、と考えることにする。逆に言えば、残りの時間の80パーセントを費やしても、20パーセントの量の仕事しか達成できないということである。だとしたら、多くの時間を無駄にすることになる。たしかに、仕事の進捗具合を振り返ってみると、細かいことで(しかも、余り重要でないことで)けっこうな時間を使っていることがわかる。
『新版「自分には価値がない」の心理学』(根本橘夫 朝日新書)
20パーセントの時間で80パーセントは完成しているのだ。そう考えると、ぐずぐずと時間を延ばさず、すっぱりと割り切れる気分になれる。
・雑務処理の日時を決めておく。
雑務は仕事中に侵入してきて、仕事への集中を妨害する。また、雑務がたまると気が重い。それでついつい先延ばしにする。すると、いっそうストレスになる。これに対抗するには、雑務処理の曜日を決めておくこと、また、1日のうちの雑務処理の時間を決めておくことである。
雑務が生じたら、とりあえず付箋紙に書いておく。その日のうちに処理しなければならないことなら、その日の雑務処理時間に処理する。急ぎではないものや多少時間をとるも
のなら、雑務処理の日に処理する。このとき、重要なものから済ませてしまうことを心がける。







