『泣ける消費 人はモノではなく「感情」を買っている』(石津智大、サンマーク出版)
この事実だけでも、恐怖というものが生体にとって非常に大事な情報であり、意識を介在せずに脳が情報処理をしているということがわかります。
この反応の速さは、単なる生理現象ではありません。
「意識が追いつく前に、身体が動く」という性質こそが、恐怖を「忘れがたい体験」にしているのです。
意図せず心と身体が動かされた。そんな体験は、本人の意思とは関係なく、脳の奥深くに刻み込まれます。
それほどまでに、恐怖の感情は「無視できない」ものとしてわたしたちの脳に刷りこまれるのです。







