筆者の個人的見解ではビャンビャン麺や坦々麺についてはこの2社がずば抜けていて、今のところ他社の追随を許さない。試しに他のビャンビャン麺を食べてみると、「そうそう、冷凍食品に期待するのって、もともとはこのぐらいのクオリティだったよね」と昔を思い出し、ファミマと日清のすごさを再確認することができる。
縦置きかアイスの横か…
コンビニでの冷食置き場に注目
ともあれ、ファミマのビャンビャン麺をきっかけに、筆者はいろいろな冷凍食品を試すようになった。それまではコンビニやスーパーであまり冷凍食品コーナーを物色してこなかったのだが、今ではよく覗くようになった。
消費者がこのような行動の変化を起こすことが企業にとっては重要であろう。ファミマのビャンビャン麺は、筆者にとってはメーカーを横断して冷凍食品カテゴリに目を向けることになる良いきっかけだった。
現在気になっているのはコンビニでの冷凍食品コーナーのタイプである。
縦置きになっているドリンクの棚の横に冷凍食品コーナーがある場合もあれば、覗き込む形で確認できるアイスなどの横に冷凍食品コーナーが付随する場合もある。
これは店内の動線にもよるであろうが、どちらかというと後者(覗き込むタイプ)の方が、視認性が良く、ラインナップが充実して見える傾向を感じる。こちらの方が店内の中央近くに置かれやすいからということもあるだろう。
冷凍食品が中央に置かれることが多くなれば、さらに冷食が日常の主役になっていくだろうか。
「どうせ冷食でしょ」と思いながら食べた一品に驚く――そんな小さな感動が、私たちの食卓の価値観を静かに変えている。次に冷凍コーナーを覗くとき、また新しい発見があるかもしれない。







