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仕事や人間関係に追われ、気づけばストレスまみれ…。そんなとき、ほんの小さな工夫で心が驚くほど晴れやかになる。ニューヨークという荒波の中で30年暮らしてきた著者が、「人生を軽やかにする秘訣」を紹介する。※本稿は、佐久間裕美子『今日もよく生きた ニューヨーク流、自分の愛で方』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
相手の負の気持ちを
受け止めすぎるとつらくなる
30代前半に、仲良くしていた女友達が2人いた。1人はニューヨークの友達で、妻のいる人と恋愛関係を持っていた。もう1人は、学生時代からの友人で、アルコール使用障害の人と結婚し、東京で暮らしていた。
朝は東京から電話がかかってきて、夕方になるとニューヨークの彼女から電話があった。2人とも、その都度、辛い気持ちを吐露し、私は、辛い思いをしている人からの電話を切ることができずにひたすらそれを受け止めた。
ある金曜日の夕方、ニューヨークからの彼女との電話を切った直後、トイレに立とうとしたらフラついた。あ、体に来てる、と思った瞬間だった。
その頃、自分の人生は概ね好調だった。離婚してひとりになったばかりで、仕事はおもしろかったし、エキサイティングな恋愛をしていた。
自分の人生におけるネガティブな時間は、彼女たちからの愚痴を聞く時間だけだった。
精神的な余裕がある時期だったから、話を聞き続けた。だから、体で感じた時、「まいった、もう聞けない」と思った。
他人との距離感と
心身の健康を大切に
たまたま元上司の友人から電話がかかってきた。状況を言うと、「Talk to my wife」とセラピストである妻に電話をかわった。







