最新調査(2024年の調査)に戻りましょう。当該世代に推し活への意識と行動に変化が生じています。「推し」あり(いる)の人に推しのパターン13項目の中から1位を選んでもらったところ、全体では「とにかく『才能』や『スキル』に心を揺さぶられ、『推し』となるほうだと思う」という【異才惚れ推し】と、「初めて見た・聴いた・体験した時に心を揺さぶられ、『推し』となるほうだと思う」という【一目惚れ推し】がそれぞれ2割を超え、トップ2。この世代の女性は心を揺さぶられやすく、惚れっぽいということです。しかし、この2つのパターンは、この3年間多数派ではあるものの、年々減っています。

推しのパターンの推移同書より転載 拡大画像表示

2倍の伸びを記録する
「末広がり推し」とは

 一方、注目したいのが、3位の「最初に『推した』人・モノからそこに関係する人・モノまで『推し』が広がっていくほうだと思う」という【末広がり推し】。2022~2024年調査の3年間の時系列で見ると、年々増えています。回答した人の割合は、2022年が6.6%でしたが、2024年には11.0%になりました。何と2倍弱の伸び率です。

 また、2人以上で一緒に推し活をする人も40.3%でした。「一緒に推している人の有無」と「誰と一緒に推しているか」は2024年から入れた新しい設問です。2023年くらいから「子や孫、推し友と一緒に同じ対象を応援する」ケースが散見されたので追加しました。一緒に推している人は「推しを通じて知り合った人」37.7%、「配偶者・パートナー」31.1%、「推しができる前からの友人」24.5%、「娘」16.0%、「ご自身の姉・妹」7.5%、「母親」「息子」2.8%ずつ、「女の孫」「男の孫」1.9%ずつの順でした。