三重県・御在所岳 Photo:PIXTA
御在所ロープウェイ(三重県)
高さ日本一!迫力ある景色に圧巻
三重県菰野町の御在所ロープウェイは、湯の山温泉と、鈴鹿山脈の主峰・御在所岳の山頂を結ぶロープウェイ。例年10月下旬から山上が色づき始め、11月中旬に山の中腹、そしてふもとの温泉街へと次第に移り変わっていく。標高943メートルと御在所岳の高低差があることから、約1カ月間にわたって紅葉が見られるのが魅力的だ。
このロープウェイは規模が圧巻で、一番高いところで地上61メートルもあり、ロープウェイの支柱で日本一の高さだ。そのため迫力ある光景が楽しめる。
湯の山温泉には日帰り入浴も受け付ける宿泊施設が複数あり、渓谷の中に潜む静けさと相まって人気だ。これだけの魅力がありながら、外国人観光客の周遊ルートからは外れやすい。三重県全体で見ても、訪日外国人は非常に少ない。それゆえ喧騒とは無縁の、静かな旅ができるだろう。ゆったりとした旅をしたい人におススメだ。
夜間ライトアップの様子 石山寺ホームページ
石山寺(滋賀県)
歴史好きにはもってこい
滋賀県大津市の石山寺は、東寺真言宗の総本山で、開山は奈良時代の747年。紫式部が参篭中に「源氏物語」を着想したといわれる。
本堂や多宝塔は、国宝に指定されている。「源氏物語絵巻」をはじめとして仏像や仏画・絵画など、多数の重要文化財を所蔵するのが特徴だ。
紅葉の名所としても名高く、11月中旬から12月上旬にかけては2000本ものモミジが境内を彩る。11月中は夜間にライトアップイベントが行われ、美しく光る国宝建築物とモミジの赤が映える、幻想的な夜景を楽しむことができる。
石山寺は滋賀県にあるが、実は京都からのアクセスが良く、京都駅からJR新快速に乗れば石山駅まで13分、バスに乗り換え約10分で到着する。あるいは京都市営地下鉄東西線から直通する京阪京津線と石山坂本線を乗り継げば、京都の東山エリアから50分ほどで着く。
隣の京都はインバウンドで溢れかえっているが、滋賀は少ない。とはいえ国宝の彦根城があり、八幡(近江八幡市)や五個荘金堂町(東近江市)は風情ある古い街並み。歴史好きにはもってこいだ。石山寺のある大津市には、比叡山延暦寺や三井寺(園城寺)があり、こちらも広い境内で紅葉を楽しめるスポットとして名高い。
そうだ、京都に行こう!と思ったけれど混雑は嫌だなあという人には、滋賀がおススメだ。







