ダイヤモンド編集部厳選 必読!今週のニュース3本Photo:Patricia Marroquin/gettyimages, PIXTA

国内の通信社として最大規模の共同通信と双璧を成す時事通信の収支状況が、悪化の一途です。2025年3月期は10億円超の赤字を計上し、今期は頼みの綱だった電通からの中間配当が無配となったため、さらなる赤字が見込まれます。依願退職者の増加は止まらず、今期はついに役員らの報酬カットに踏み込みました。社員からは「もうこの会社にはいられない」との悲鳴も。ダイヤモンド編集部が入手した内部資料から、暗雲立ち込める同社の内情に迫ります。『必読!今週のニュース3本』では、本記事に加え、『日本板硝子、低収益な中核事業からの「撤退先送り」』と『グロース上場のジーニーでも壮絶な“退職強要”』の3本を紹介します。(ダイヤモンド編集部)

【内部資料入手】時事通信が役員報酬と幹部給与をカットし社員の異動凍結も…電通の赤字が波及、「もうこの会社にはいられない」社員が嘆く深刻事情

時事通信社本社ビル

 国内の通信社として最大規模の共同通信と双璧を成す時事通信の収支状況が、悪化の一途だ。2025年3月期は10億円超の赤字を計上し、今期は頼みの綱だった電通からの中間配当が無配となったため、さらなる赤字が見込まれる。依願退職者の増加は止まらず、今期はついに役員らの報酬カットに踏み込んだ。社員からは「もうこの会社にはいられない」との悲鳴も。ダイヤモンド編集部が入手した内部資料から、暗雲立ち込める同社の内情に迫る。 >>記事を読む

【独自】日本板硝子、低収益な中核事業からの「撤退先送り」が判明!背景に甘い売却計画や債務超過リスク…20年前の巨額買収が大リストラの障害に

名門ガラスの亀裂 巨額買収に潜む罠#1

 住友グループの名門ガラスメーカー、日本板硝子が苦境に追い込まれている。約20年前に6000億円を投じた巨額買収による過剰債務やその「足かせ」、連結売上高の半分を占める中核の自動車用ガラス事業の低収益性といった重荷がのしかかっているのだ。取引銀行の関与も含めた抜本的な構造改革が欠かせない状況にあるが、ダイヤモンド編集部の取材で、同社が極秘で検討してきた自動車用ガラス事業からの撤退を見送ったことが判明した。特集『名門ガラスの亀裂 巨額買収に潜む罠』の#1では、独自入手した内部資料や関係者への取材を基に、撤退計画の詳細な中身に加え、大リストラの決断が先送りされた内幕を明らかにしていく。 >>記事を読む

【スクープ】グロース上場のジーニーでも壮絶な“退職強要”が判明!「解雇をちらつかせた面談」の全貌と、社長の反省の弁が示す全上場企業への警鐘

スタートアップ最前線#7

 連載『スタートアップ最前線』ではこれまで、未上場の急成長スタートアップ、ダイニーにおける違法性の高い退職勧奨の実態を報じてきた。だが、同様の問題は上場企業でも起きている。創業からわずか7年で上場し、DX・AI支援で高成長を続けるジーニーだ。同社は対象者の業務を取り上げた上で虚偽の整理解雇通知を示唆し、法的に会社側が勝てば経歴に傷が付くと告げて自主退職を迫るなど、違法性の高い退職勧奨を敢行していたことが分かった。本稿では、独自に入手した人事部トップと社員との面談記録を基に、その違法性を明らかにする。また、この点について質問書を送付したところ、工藤智昭社長自らが取材に応じ、反省の弁と今後の対応策を語った。 >>記事を読む

Key Visual by Kaoru Kurata