「弊社が第一志望ですか?」面接でこのように聞かれたとき、正直に答えますか?
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略法が満載です。今回は、「弊社が第一志望ですか?」に対する答え方について著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

新卒 就活Photo: Adobe Stock

志望度だけは嘘をついていい

僕が就活生のとき、とにかく「嘘をつかないこと」を意識しました。なぜなら嘘をついたり、話を盛って自分の「虚像」を作ってしまうとその虚像が評価されてしまうと考えたからです。

その虚像がその会社に合っていても、本当の自分が合っていないと入社後のギャップに苦しむことになります。だからこそ、就活では嘘をつかずにありのままの自分について伝えることを大切にしたのです。

そんな僕ですが、1つだけ嘘をつくようにしていた質問があります。

それは「弊社が第一志望ですか?」や「弊社の志望度は何番目ですか?」といった志望度に関する質問です。

これに対しては第一志望ではない企業にも、「はい!第一志望です!」と即答していました。

「第25志望です」と答えて評価されるわけがない

なぜ志望度に関する質問に嘘をついていたのか?

それは正直に、「第25志望です」と答えたら評価されないからです。

人事担当者を想像してみてください。年間の採用人数のノルマが決まっているなか、入社してくれるか怪しい第25志望の学生よりも第一志望で内定を出したら入社してくれそうな学生を採用したいですよね。

また、自分の働いている会社を第二志望以下と言われると、少なくとも良い気分にはならないと思います。

志望度に関しては優しい嘘をつくことが大切だと僕は考えていますし、内定を取れる学生は「第一志望です」と即答することで評価されているのです。

志望度以外は正直に話すことが重要

ここで注意が必要なことは、あくまで嘘をつくのは志望度に関しての質問だけだということです。

自分の性格や能力、価値観についての質問は嘘をつくのは避けましょう。

就活は受験と違って「入れたらOK」ではありません。

僕の知り合いは、かなり自分の実態を盛って話して、大手商社に入社しました。ですが、入社後すぐに社風に馴染めず、辛い思いをしたと言います。

就活は「適性」がすべてです。

僕も大手食品メーカーに入社できましたが、1年で辞めることになりました。

本当に良い会社で、安定性も高いですが、「良い会社であること」「有名な会社であること」と、「自分に合っていること」は全く別物だと気づいたのです。

拙書『脇役さんの就活攻略書』では、僕のような普通の就活生が、こうした正直さや素直さを武器にしつつ評価されるための戦略を書き尽くしました。「何もアピールできることがない」と悩む学生や、お子さんの進路について考えたい親御さんにぴったりの一冊です。

みなさんの就活を、心から応援しています。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです