女にそっぽを向かれた玉木氏の課題
しかし、その切実な「手取りを増やす」に真正面からコミットするチャンスを逃した国民民主党を、もはや“生温かく見守る”義理はないとでもいうかのように次々と背中を向けて離れていく支持者たち。玉木氏の不倫問題が明るみに出たことや、女性蔑視と受け取られかねない発言もあり、以前から支持者内訳における男女率の高低差が指摘されていた。
ズバリ言ってしまうが、女同士で玉木氏の話をすると、「本人は謝罪会見と選挙ですっかり克服、みそぎを済ませたつもりでいるのかもしれないが、あの不倫問題で『玉木さんってそういう男なんだ』と強い印象が刻まれた」という、いまだ容赦ない意見が圧倒的である。
女たちは「男としての誠実さ」から、その男性の人間観を鋭敏に嗅ぎ取るからだ。
党の政策を「女性には理解するのは難しい」と失言
6月、外国人特派員協会での会見で、「国民民主党はなぜ女性からの支持が少ないのか」と質問された玉木氏は、英語で「我々の政策は、彼ら(女性)にはとても理解が難しいようだ」と答え、女性蔑視ではないかと問題視された。正直、バランスの良い女性観や人間観を持つ政治家であれば、口から出ない内容だからこそ批判されたのだ。
人が誰と結婚するか、誰と付き合っているかという話題が世間の下世話な関心を引いてやまないのは、そこに人の真実の姿があるからである。究極的には、有権者に支持される(モテる)政治家とは、相手が男でも女でもちゃんとモテる、息をするように相手のニーズを繊細に読み取って好意を引き出す術を身につけた、コミュニケーション強者中の強者だ 。
残念ながら冒頭のインテリ美魔女・麗子さんには「苦手」「がっかり」と言われてしまっている玉木氏。自覚があるかどうかは分からないが、全方位的に失ってしまった女性支持は、玉木氏がまず向き合うべき課題だろう。
金子恵美氏やフィフィ氏といった女性有名人から、期待ゆえの苦言を呈されているうちが花。ここからもう一度、「手取りを増やす」の旗印のもとに支持者を駆け寄らせた、あの時の勢いを取り戻してほしい。 有権者に苦笑たっぷりで刻み込まれたグラドル不倫と「トンビに油揚」の記憶を、今後の玉木氏は上書きできるだろうか。







