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場を明るくする人は、実は説明もうまい。相手が関心を持つ話題や喩えを選ぶことで、自然と会話の流れをつくっているからだ。スピーチコンサルタントの阿部恵氏は、説明上手とは“相手の言語を使える人”だと説く。※本稿は阿部 恵『きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
盛り上げ上手な人が
抑えている会話のポイント
あなたの周りには、誰とでも話を合わせてその場を盛り上げる、話し上手のお手本のような人がいませんか?そういう人は、相手の好みに合わせた話を取り入れることで、相手の反応を引き出すことに長けています。
説明上手な人は、予め相手の好むポイントを調べた上で、説明を組み立てます。
近藤課長にはAさんとBさんという、2人の部下がいます。
Aさんは元高校球児で野球が大好き。プロ野球は阪神タイガースの大ファンです。
一方、Bさんは音楽と料理が大好きで、ランチは手作りのお弁当を持参しています。お酒は飲まず、モンブランが大好物の甘党です。
一方、近藤課長は大の巨人ファン。昨日の巨人×阪神戦で巨人が大勝したものですから、嬉しくなってAさんに巨人選手の話をし始めました。そしてBさんには、今、自分がハマっているワインのうんちくを意気揚々と語っています。
さて、あなたが近藤さんの部下のAさん、Bさんの立場だったら、どうでしょうか?自分にはあまり興味のない話題ですから、ついていけないかもしれません。
これは雑談に限ったことではなく、説明においても同様です。







