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元CBCアナウンサーの阿部恵氏は「緩急」や「間」を取り入れるだけで、聞き手の集中力は劇的に変わると指摘する。もし、あなたが会議で話し始めると眠ってしまう社員が続出しているなら、内容ではなく「話し方」に原因があるのかもしれない。※本稿は、スピーチコンサルタントの阿部 恵『きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
聞いていると睡魔に襲われる…
眠りに誘ってしまう人の話し方
「私が話しだすと、だいたい社員が寝落ちするんだよね……」と、ある社長がこぼしていました。あなたの周りにも、この人の話はなぜか眠くなるという方がいませんか?
眠たくなる人の話はたいてい、スピード、リズム、声の大きさが一定です。話のすべてを相手に理解してもらおうと全力投球で、「力の抜きどころ」が一切なく、その結果、単調なリズムになってしまうのです。
同じリズムで左右に触れる振り子を見ていると眠くなるのと同じで、これでは相手に伝わりません。
説明下手は、聞く人を飽きさせないようにする工夫が必要です。
野球の解説で使われる用語で「緩急」という言葉があります。投手が投げるときに、遅い球と速い球を使い分けて落差をつけることを指します。
説明も全く同じです。説明上手はテンポに緩急を使って話します。緩急をつけることで単調にならず、相手を惹きつけることができるのです。
では、緩急はどのようにつけたらいいのでしょうか。







