40歳を過ぎて、スマホ依存になった人の意外な末路とは?
スマホ・テレビ・ゴシップ……日常生活の99%はムダだらけ。しかし、ムダを捨てるためにいくら効率を良くし、生産性を上げても、他人の期待に応えているだけで、自分のためになっているわけではない。「依存のプロ」GoogleとYouTube出身の著者が生み出した、自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」とは? 27言語で刊行され、世界で累計30万部を突破している『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』から、解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
Photo: Adobe Stock
「疲れていても、スマホを見てしまう」ことはありませんか?
最近、「スマホを触っていない時間の方が少ない」とよく聞く。
確かに、どんなに疲れていても、なぜかスマホの画面だけは見れてしまう。
あなたも、そんな経験はないだろうか?
依存すると、いつの間にか「フリ」すら出来なくなる
グーグル出身のジェイク・ナップとユーチューブ出身のジョン・ゼラツキーが、自分の時間を生み出すための戦略をまとめた『とっぱらう』には、SNSとの向き合い方についてこう書いてある。
「全部のメッセージに返信しなくてはといつも焦り、スマホに釘づけだった。私の仕事スペースは人から丸見えなのに、仕事をしているふりをする気もなくなっていた」
このままじゃいけない、とハリエットは気づいた。
とりあえず1週間、フェイスブック断ちをすることに決め、すべてのデバイスからフェイスブックのアプリをとっぱらった。
もちろん簡単ではなかったが、1週間が終わるころには、もう戻りたくなくなっていた。(p.174より)
SNS依存を脱却するには、まず「自分のスマホ依存の深刻さ」を認識することが大事だと彼らは言う。
だが、SNSをとっぱらうと、一気に人との繋がりが消えてしまう。
スマホ時代の現代において、SNSを断つことは、かなり耐え難い苦痛なのではないだろうか?
SNSをとっぱらっても、心の豊かさは失わない
友人たちはフェイスブックで集まりを企画することが多く、例外を認めなかった。
「完全に友人の輪から外れてしまった。自分で会を企画するときも、昔からの友人としか連絡がとれない。といっても、数か月に何回かのことだけど」
それでも彼女は戻らなかった。
「いろいろあったけど、いまのほうがずっとしあわせ。劇的に、段違いにしあわせ。どん底まで落ち込んだころは、脳をコントロールできなくなったかと思った。情報を見逃そうが、計画が多少面倒になろうが、自分の心を取り戻せた喜びを思えばなんでもない」(p.175より)
SNSをとっぱらったハリエットは、もちろん友人の数も減った。
だが、それなのに格段に幸せになったそうだ。
いったん抜け出せば、すがすがしい気持ちになれる
私たちは、面白くないと思いながらも、インターネットやSNS上に流れるコンテンツを見ている時がある。
そんなに仲が良くなくても、SNS上でだけはどんな関係性の人とも話せてしまう。
彼女に本当に会いたいと思ってくれる友人や、彼女が本当に会いたい友人は、電話やメール、ショートメッセージなどで連絡をくれた。
「べつに通信不能になったわけじゃない」とハリエットは言う。
「だから、無限の泉には当面戻るつもりはない」(p.175より)
私たちの生活には、なんでもありすぎて、たまに自分にとって本当に大切なものを見落としてしまうことがある。
だから、無理にSNSをする必要はない。
私が生きていようが死んでいようがどうでもいいと思っている人のために、私たちが時間を割く必要はないのだ。
(本記事は、ジェイク・ナップ ジョン・ゼラツキー著『とっぱらう――自分の時間を取り戻す「完璧な習慣」』をもとに作成しました。)









