定住人口は長期的に居住する人たちであり、交流人口は短期的に訪問する人たちで観光客と呼ばれることも多い。

 継続的に関心を持ち関与する関係人口は、定住人口ほど長期ではなく交流人口ほど短期でもないため、その中間に位置付けることができる(図P‐2)。

図P‐2:定住人口・交流人口と関係人口の整理同書より転載 拡大画像表示

 総務省「二地域居住・関係人口ポータルサイト」を見てみよう(図P‐3)。ここでも関係人口は、定住人口と交流人口の間であることを図で説明している。

図P‐3:関係人口の図解同書より転載 拡大画像表示

江の川鐵道を支えているのは
地域外からやってきた人たち

 交流人口については、関係人口と同様に地域を訪れて住民と親しくなることもあるため、違いがわかりにくいという声を聞く。そこで、役割の違いがわかりやすく伝わるように、関係人口と協働している島根県邑南町のNPO法人江の川鐵道の資料をもとに説明したい。

 図P‐4は、廃線になった線路でトロッコ型車両を運行している写真だ。

図P‐4:交流人口と関係人口同書より転載 拡大画像表示