クリアな表示と許容できるレスポンス
違和感のない外観の実現に貢献しているのが、レンズフレームの内側上部に組み込まれたDigiWindowだ。メガネのレンズに投影するのではなく、右目の視界の一部に直接、緑色1色の画面が表示されている状態をイメージしてほしい。
この機構を「透明ディスプレイ」や「シースルーディスプレイ」「網膜投影技術」などと説明しているYouTuberがいるが、それらはすべて誤りである。「網膜投影技術」はMakuakeの説明でも使われているのが問題だが、Hallidayの公式サイトでは、「Invisible Display」という呼び方をしており、あくまでも周囲から見えないだけで、透明でもシースルーでもなく、その実態は超小型のディスプレイシステムだ。
DigiWindowのおかげで、Hallidayはレンズ自体に特殊な技術を導入することなく、情報表示を可能にした。そのため、ユーザーの視力が変わった場合でも、メーカーに返送することなく、また、一般的なレンズの価格のみで、メガネ店に交換を依頼できる(原稿執筆の時点では、提携店舗を選択中)。
メガネのフレームに対する目の位置には個人差があるため、DigiWindowは左右方向への移動と上下方向の角度の調整が可能であり、さらにピント合わせのメカニズムが内蔵されている。Hallidayをかけたままでは調整しにくいため、外した状態で調整しては、かけて確認するような作業が必要になるが、それが終わればクリアに見えるようになる。感覚的には、3.5インチ程度のグリーンモニタを覗き込むような感じである。
超小型のディスプレイは、ピントと、瞳の位置に合わせた位置・角度の調整ができ、3.5インチ相当の表示が可能。緑の単色だが、調整後の見え方はとてもクリアである







