リング(指輪)をタップ・スワイプして操作可能
操作は、テンプル部のタッチサーフェスと、リングのどちらでも行える。タップで選択(時計画面からメニューを出したり、メニュー項目を選ぶなど)、ダブルタップでメニュー階層を戻る、スワイプで選択項目のスクロールなどに対応している。
テンプル部のタッチサーフェスだけでも十分に操作可能だが、リングなら手を頭の高さまで上げずに済むため、周囲の注意をひかずに操作できるメリットがある。一方で、テンプル部には電源スイッチを兼ねたアクションボタンがあり、よく使う機能を割り当てることができる。
現状で用意されている機能としては、リアクティブ(受動的)AI、プロアクティブ(能動的)AI、翻訳、チートシート(6段階のスクロール速度と3段階の文字サイズで、プレゼン原稿などを表示できるカンペ)、音声メモ、リマインダーがあり、AIとのやり取りや翻訳結果はスマートフォンのアプリと同期する。また、チートシートとリマインダーはアプリ側で入力した情報がHalliday側に送られ、音声メモは逆にHalliday側で記録したものがアプリ側に送られて、文字起こしや要約の処理ができる。
リアクティブAIでは、ユーザーが明示的にタップしてAIに質問し、逐次回答を得る。プロアクティブAIは、常時、聞き取りモードとなり、状況に応じて回答が表示される。ここでは、大阪でランチのおいしい店を探すにあたり、AIの質問に応じて、料理のジャンルや検索対象の地域を答えて絞り込んでみた 拡大画像表示
翻訳機能の対応言語(40言語以上)は、スマートフォンのアプリで設定可能(初期状態では、中国語、英語、日本語)。また、チートシートは、アプリで入力したリストや文章を自動でスクロール表示できるプロンプター機能だ 拡大画像表示
なお、プロアクティブAI、高度なAI翻訳、音声メモに関してはポイントを購入して使う有償機能の扱いだが、クラウドファンディングでの購入者には180日間有効な9200ポイント(プロアクティブAI利用の場合、2500分に相当)が付くほか、毎月480ポイントが自動で付与される。
AIに質問して回答が表示されるまでのレスポンスタイムは、あまりストレスを感じずに利用できる印象だ(質問の複雑さにもよるが)。翻訳機能も、多少のタイムラグを生じるものの、許容範囲にある。ただし、長時間、斜め上のDigiWindowsを見つめることは現実的でなく、離れた場所の音声は内蔵のマイクで拾いにくいため、たとえばプレゼンの原稿をすべてチートシートに入れて確認したり、外国のドラマの字幕がわりに使ったりするような用途には向いていない。
本格的な利用はこれからだが、筆者は自転車で移動する機会が多いので、時刻やリマインダーなどを、少し目線を上げて確認できるだけでも重宝する(DIgiWIndowが消えるまでの時間は設定でき、スリープさせない連続表示も可能)。







