糖質を制限している人も
恩恵がないわけではない
『「腹八分目」の生物学――健康長寿の食とはなにか』小幡史明 岩波書店
では、一生懸命糖質をカットしている私の努力はどうなってしまうのか……と思っている読者の方もおられるかもしれない。それも無駄とも言い切れない。現代に蔓延する異常なまでに甘く美味しい食品群というのは、自然が想定する以上の糖や脂質の過多を誘発する。つまり通常の食事習慣において、これらの栄養素が多すぎるという偏りがある場合は、やはりその制限も有効である。
著しい体重増加や脂肪蓄積をおこすほど、糖質過多の食事をとっている場合は、これを摂りすぎないように努力するべきであろう。







