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健康のためには「カロリーを抑えるべき」と思い込んでいないだろうか?実は、中高年以降の食生活では、「美味しく食べられるか」が健康維持のカギになる。カロリーを気にしすぎて極度に痩せるのは、かえって逆効果だ。「攻めのリハビリ医」として知られる筆者が、健康寿命を延ばすために本当に大切な食事のあり方を解説する。 ※本稿は、酒向正春『筋肉革命95 何歳からでも実現できる95歳で当たり前に歩いて楽しむ人生を』(日刊現代)の一部を抜粋・編集したものです。

栄養を考えるのも大事だが
美味しい食事をとるのが最優先

 健康医学の基本は睡眠と食生活のリズムです。

 そして、食事で一番大切なことは、その人にとって美味しいと感じる食事をとることです。

 第2に、現在の体重と健康状態から、今後の栄養計画を考えること。第3に、自分の身体に適切なタンパク質の必要量を知ること。第4に、健康的な食事やカロリー量を知ることです。

 まず、毎日、食事が美味しいと感じると幸せになれます。そのためには、お腹がすく必要があります。そこで、規則正しい食生活のリズムをつくることが重要なのです。

 私が好きな食べ物はカレーライスとお好み焼きなのですが、好きな物ばかりを食べる訳にはいきません。バランスよく栄養がとれるように1ヵ月単位で食材と栄養をざっくりと調整する必要があります。

 日本では毎月、季節の旬の食べ物が変わります。四季のある日本では1年を通して食事を楽しめます。なんと幸せな環境で私たち日本人は暮らしているのでしょうか。

痩せすぎも太りすぎもダメ
あなたの適切な体重は?

 第2に大切なことは、高齢者の適切な体重を知ることです。