仕事ができる人はどうして
先に日程を提示するのか?

 私はすべてにおいてガチガチのルールを当てはめる必要はないと思っていますが、やはり相手の考え方は最大限尊重すべきであり、自分にとって不快ではなかったとしても、それを実質的に強要するようなことは避けた方がよいと思っています。

 経済的・社会的に成功できる人というのは、こうした感覚が自然に身についており、相手が何を望んでいるのか、何を嫌がっているのかについて考え、それに合わせて言動を選択しています。結果として、それができる人の周囲にはより多くの人が集まり、仕事がスムーズに進み、最終的には経済的な成功にも結びついているのです。

 これは質問3の、スケジュール調整の際、最初に相手の都合を聞くかという質問にもつながっています。

 仕事や人間関係がうまくいく人は、スケジュール調整をする際、相手の都合よりも先に、自分がどの日程なら大丈夫なのか候補を示すケースが圧倒的に多いです。この話は一見すると、自分中心にスケジュールを組み立てているように思えますし、実際、自分が空いている時間を優先しているわけですから、そうした面があることは否定できないでしょう。

 しかしながら、スケジュール調整する場面を思い返してもらうとより具体的にイメージできると思いますが、相手から「いつでもいいです」と言われた時ほど面倒なことはありません。もちろん「いつでもいいです」が本当なら何の問題もないのですが、大抵の場合、そうではないからです。

「いつでもいいです」と言われたので、「では何月何日でお願いします」と返すと、「いや、その日はちょっと……」と言って、結局の先方の都合をもう一度確認しなければいけないという事態がよく発生します。「いつでもいいです」と言っておきながら、結局はスケジュールの再調整を相手に課してしまう人というのは、相手に対していろいろ気を遣っているように見せながら、実は自分の都合だけを優先する自分勝手な人と捉えることができるでしょう。