成長の起爆剤と位置付けるのが、今月、テレビ朝日と合弁でスタートさせた定額制動画配信サービス。これは、WWEが現在170カ国以上で行い、70万人の会員を獲得して業績を飛躍的に伸ばしていることにヒントを得たものだ。

 月額999円で主要大会の生中継や選手のオフショットを収めた独自映像、加えて過去45年分の名勝負がスマートフォンやタブレット端末で見放題となっている。

死の淵から這い上がった…復活!新日本プロレス【特別レポート】定額制動画サイト「新日本プロレス ワールド」。選手や会場、実況アナで検索できる機能も充実している
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 まずは国内を中心に10万人の会員獲得を目指すが、その先には海外会員の獲得を見据えている。そのために、昨年の東京ドーム大会から英語とスペイン語による実況を始めており、過去の試合には順次、英語字幕を付ける予定だ。

 他方、プロレス文化がないアジアでの試合開催にも取り組んでいる。今年は初めて台湾とタイで本格試合を行った。米国でも現地団体と提携しており、動画配信によって新日本の認知度を上げながら、大きな試合を開催する構えだ。

 次の舞台は世界だと意気込む新日本の挑戦は続く。

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