日本の軽規格をEカーに合わせたら…
いっそのこと、それを機に日本の軽規格をEカーに合わせるのもアリかもしれない。国内向けと輸出用を同一規格で作れたら、コスト面で非常に効果的だ。また、海外のEカーを軽自動車として販売できれば、日本人のクルマ選びの幅がぐっと広がる。
まあ、現実的には行政に邪魔される公算が高い。政府は隙あらば「軽自動車の増税」を目論んでいるから、軽自動車市場を拡大するとなると、軽自動車税の大幅引き上げをチラつかせるのは想像に難くない。
それによって逆に軽自動車市場が縮小してしまっては元も子もない。日本自動車工業会やメーカー各社が、伝統的に強い意見表明をするのを苦手としているのもネックだ。
いずれにせよ、2026年は小型車のグローバルスタンダード争奪戦が激しくなるのは確かである。
小さい車体と広い室内の両立は軽自動車の十八番。写真は日本市場における販売首位「N-BOX JOY」 Photo by K.I.
最低地上高160mmの三菱自動車「デリカミニ」。軽自動車はマーケットの小ささからは考えられないくらい多士済々である Photo by K.I.
軽電気自動車「サクラ」。2022年の自動車アセスメントでは並みいる普通車を抑え、衝突安全試験の成績で3位につけた Photo by K.I.
ルノーのAセグメントカー「トゥインゴGT」。109馬力エンジンを車体後方に積む珍しい形式で、軽自動車を上回る小回り性能を実現した Photo by K.I.
オープントップのフィアット「500C」は底抜けの楽しさと見た目を裏切る実用性の高さ、好燃費を兼ね備える。欧州の硬直的規制によって消滅 Photo by K.I.







