ジャニーズ事務所(現SMILE-UP)Photo:PIXTA

長く芸能界のトップに君臨していたジャニーズ事務所。創業者である社長のジャニー喜多川氏と、ジャニー氏の姉で、実質的なトップであった副社長のメリー喜多川氏は、事業承継についてどのように考えていたのか?ジャニーズ事務所の元社長・藤島ジュリー景子氏に、小説家の早見和真氏がインタビューし、そのやりとりを一問一答形式で構成。本記事は、早見氏の質問から始まっている。※本稿は、小説家の早見和真『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。

藤島ジュリー氏が
会社を引き継ぐまで

「あらためて、会社を継ぐ覚悟を決めるまでのことをじっくりと教えてください」

「最初にジャニーが用意した遺言は『すべてをメリーに譲る』というものだったんです」

「はい。あとで調べたところ2008年頃のもののようです」

「でも、それからまた何年か経って、ジャニーの遺言委員会、相続委員会みたいなものが私の知らないところで発足していて。そこでは『どうやってジャニーの株やお金を相続させるか』といったことが協議されていたようでした」

「そこにメリーさんは入っていないんですね?」

「入っていません」

「では、誰がその会をハンドリングしてるんですか?」

「経理の方とか、これまでに何度かお話に出ている小杉さん(編集部注/ジャニーズ事務所相談役)が中心だったと聞いています」

会社を残すためには
ジュリー氏が相続するしかない

「一度は『メリーさんにすべて相続させる』としていたものを、ジャニーさんはなぜ書き直そうとしたのでしょう?」