『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』(早見和真、新潮社)
「それはジャニーさんの死を受け入れられないということ?」
「そうだったのだと思います」
「では、実際にジュリーさんが社長に就く流れは?」
「結局、メリーの了解を取らなければ私は社長になれないんです。だけど彼女はそんな状態なので、そもそも冷静に話を聞こうともしてくれない。たとえ冷静であったとしても、遺言書のしこりもあって簡単には納得しなかったでしょうし。なので、しばらくの間は私は社長になっていないはずです。社長不在の期間が長かったと思います」
* * *
姪であるジュリー氏に会社を引き継ぐことを決めたジャニー氏。一方、自らの娘に権限が委譲されることに納得がいかないメリー氏……。
2人の強烈な個性によって一時代を築いたジャニーズ事務所は、こうしてジュリー氏をトップとする新体制へと変わっていった。







