茨城の共学校と埼玉の男子校の動き 

 次いで茨城の3つの共学校を見ておこう。江戸川学園取手は「東大」「医科」「難関大」のいずれかのジュニアコースに応募、1月入試は4教科型と英語型で行われる。新設された[1月9日]は「東大」と「医科」がC、「難関大」はDにランクされた。[1月17日]は、Cランクの「東大」(196人・3.2倍)と「医科」(86人・1.8倍)が2割弱減と1割強の増加、Dランクの「難関大」(133人・1.1倍)は7月の2割減から9月は前年並み、10月は3割半増と人気化している。[1月25日]のCランク「東大」(91人・3.4倍)と「医科」(45人・3倍)はいずれも志望者数は少ないものの増加傾向にある。Dランクの「難関大」(66人・1.4倍)は3割増と好調である。

 茗渓学園の入試には、AC(アカデミアクラス)とMG(茗渓ジェネラル)があり、いずれも増加基調にある。11日[2回一般4科]のEランク「AC」(151人・1.4倍)は1割半増、ランクの付かない「MG」(82人・3.3倍)は2割半増、24日[3回一般総合]のEランク「AC」(40人・1.8倍)は志望者数が少ないものの3倍に迫る勢いで、ランクの付かない「MG」(36人・6倍)は5割増となっている。

 開智望中等教育学校では、6つの入試回すべてで開智や開智所沢との同時判定を行っている。加えて15日[特待B]は開智未来、2月4日[日本橋併願]は開智未来と開智日本橋も対象となる。そのため、個別の入試での志願者数や実倍率については、他校と比較可能なデータは得づらい。この点については、埼玉共学校のところで再び触れてみたい。志望者数のごく少ない10日[1回](1213人・1.4倍)は上昇傾向にある。 

 埼玉には3つの男子校がある。城北埼玉は、Fランクの10日[1回](279人・1.4倍)とGランクの11日[2回](202人・1.3倍)は前年並みだが、Eランクの10日午後[特待](313人・1.9倍)が微増を維持している。FからGランクに下がった12日[3回](117人・1.2倍)と18日[4回](87人・1.2倍)は2割半減と3割弱増に明暗が分かれている。

 城西川越はいずれもGランク。7月より戻しつつあるものの、いずれの入試回もかなり緩和傾向にある。総合一貫入試は、FからGランクに下がった10日[一回](133人・1.2倍)が3割半減、11日午後[二回]は2割弱減、17日[三回](18人・1.5倍)が2割半減となっている。特別選抜入試は、Eランクの10日午後[一回](115人・2.4倍)がほぼ半減、EからFランクに下がった11日[二回](79人・1.3倍)は3割半減と、全体的に受けやすくて受かりやすい倍率となりそうだ。

 25日の立教新座[一般1回](1631人・2.2倍)は四模試志望者数合計が1000人を超える埼玉の男子校で一番人気の入試回である。BからCランクに下がったものの、志望者数は7月の1割減から10月には前年並みまで戻している。