開智所沢と栄東―埼玉2大人気校の動向
11日は、CからBランクに上がった開智所沢[特待A](1096人・5.8倍)は3割弱減と大きく緩和している。BからCランクに下がった開智[創発クラス(特待A)](1000人・4.2倍)は、7月の4割半減から9月は4割弱減、10月には2割減と戻してきたものの弱含みである。
11日[A日程](2279人・2倍)から名称変更されたCランクの栄東[II(難関大)]は1割弱減となっている。1倍台半ばの受けやすくて受かりやすい入試が主流の埼玉では、2倍に乗せるといささか敬遠気味になるのかもしれない。Fランクの開智未来[探究2](33人・1.2倍)は志望者が少ないものの前年並みとなっている。開智望[特待A](678人・5.9倍)は志望者数がごく少ないので予想は難しい。埼玉栄[3回]は、Eランクの「医学」(157人・1.5倍)は1割半減だが、Fランクの「進学」(88人・1.5倍)は徐々に志望者を増やして1割増となった。志望者数が少ないもののEランクの「難関大」(108人・1.5倍)は増加傾向にある。
11日午後は、Cランクの開智[算数特待](1102人・5.5倍)が4割強減、DからCランクに上がった開智所沢[算数特待](1191人・10.9倍)も3割減と大きく緩和している。24年が1.9倍と1.5倍だったこともあり、ハードルが上がりすぎた感もある。Fランクの開智未来[算数特待](50人・1.7倍)のが志望者数は少ないが、大きく伸びている。いずれもEランクの埼玉栄[4回]は、「難関大」(144人・1.5倍)が1割強減、志望者がごく少ない「医学」(162人・1.5倍)は増加傾向にある。
12日には、埼玉唯一のAランクとなる栄東[東大特待]は、「4教科型」(723人・1.9倍)と志望者数の少ない「算数1教科型」(108人・3.9倍)に区分される。志望者数は1割減と減少傾向で、こちらも“難関離れ”を感じさせる。志望者数1割減のDランクの開智[2回](1081人・3倍)は1割減で推移しており、受験者数が1000人を割れる可能性も出てきた。一方で、EからDランクに上がった開智所沢[2回](1139人・3.1倍)は、7月・9月の4割前後増の勢いはないものの10月でも1割増と踏ん張っている。
12日午後の開智未来[T未来](87人・2倍)はEランクからFランクに下がったこともあってか、7割ほど志望者数が増えている。開智未来では、募集人員120人を3つのクラス(T未来、未来、開智)に分けている。
13日の埼玉栄[5回]は、志望者数の少ないEランクの「医学」(85人・1.4倍)と「難関大」(97人・1.4倍)が大幅増とほぼ半減に分かれた。Fランクの「進学」(71人・1.3倍)は1割半減となっている。14日はGランクの開智未来[2回](59人・1.6倍)が上向き、15日はCランクの開智[特待B](969人・2倍)が1割減で、ランクがつかず志望者数も少ない開智未来[開智併願](588人・1.2倍)は前年並みとなっている。EからCランクに大きく上がった開智所沢[特待B](1050人・3.1倍)は9月の前年並みから10月は1割減に転じた。16日はCランクの栄東[III(難関大)](1249人・2.2倍)が2割強減となり、2倍程度にまで緩和する可能性が出ている。







