埼玉中堅・中位の共学校
埼玉の他の共学校の入試については、おおむねランク順に学校ごとに見ていこう。ランクが上がったり、前年が高倍率だったりした入試回は敬遠される傾向がうかがえる。青山学院大学系属浦和ルーテル学院は、男女計15人と募集人員がごく少ないため、埼玉ではまれな高倍率となっている。いずれもDからCランクに上がった。10日[1回](132人・9.4倍)が4割強減、24日[2回](45人・22.5倍)は2割半減と大きく緩和傾向にある。その前年の倍率はそれぞれ2.8倍と8.9倍だった。
大宮開成は、Dランクの10日[1回](1172人・1.6倍)はほぼ前年並みに収まりそうだが、14日[2回](391人・2.3倍)は緩和気味となっている。Cランクの12日[特待](407人・6.4倍)は半減だった7月よりも戻したものの、10月でも3割強減と緩和しそうな流れである。
春日部共栄は、「プログレッシブ政経コース」(政経)か「IT医学サイエンスコース」(医学)のいずれか希望するコースを出願時に選択するが、別のコースに合格する可能性もある。全体的に志望者数は少ないため、傾向を示すにとどめる。10日[1回午前]は、Gランクの「医学」(58人・1.5倍)と「政経」(63人・1.5倍)が増加傾向と減少傾向に分かれた。10日午後[1回午後]はいずれもFランクで、「医学」(100人・1.7倍)が大幅増、「政経」(93人・1.7倍)は減少傾向にある。
11日[2回午前]は、Fランクの「医学」(36人・1.8倍)と「政経」(86人・1.8倍)が前年並みと上昇傾向に、11日午後[2回午後]はEランクの「医学」(55人・2.1倍)と「政経」(43人・3.3倍)が大幅増と減少傾向に分かれている。13日午後[3回]はFランクの「医学」(51人・2.1倍)が上昇傾向、FからGランクに下がった「政経」(39人・2.1倍)が減少傾向となっている。15日[4回特待チャレンジ]では、Fランクの「医学」(47人・2.1倍)と「政経」(42人・1.8倍)がいずれも減少傾向となっている。
星野学園も志望者数は多くないので傾向を示しておきたい。Eランクの10日午後[1回理数選抜特待生](101人・2.2倍)と11日[2回理数選抜](65人・2.2倍)が大幅減と増加傾向に分かれた。Fランクの11日午後[2回進学クラス](48人・2倍)と14日[総合選抜](55人・3.9倍)はいずれも減少傾向にある。志望者数が少ないFランクの10日[1回進学クラス](72人・1.2倍)も減少傾向で、さらに受けやすくて受かりやすい入試回となりそうだ。
中高一貫化してから6年が過ぎた細田学園は全体的に上向きだ。Fランクの10日[一般1回](76人・1.5倍)と11日[一般2回](38人・2.2倍)はそれぞれ9割増と7割半増、Dランクの10日午後[特待生1回](45人・22.5倍)は合格者2人の狭き門ながら志望者数は2倍強の増加と大人気である。Dランクの11日[特待生2回](21人・合格者なし)は、前年ほぼ志望者がいなかったこともありとても大きな伸びを示している。
獨協埼玉には3つの入試回がある。Fランクの11日[1回](611人・1.3倍)と12日[2回](136人・1.6倍)は2割弱増と3割弱増、Gランクの17日[3回](88人・1.2倍)は2割弱増といずれも上向いている。それでも受けやすい状況にはあまり変化はないだろう。







