志望者数の増加が多く見られる千葉の共学校
1月20日から一般入試が解禁となる千葉は男子校がないため、いずれも共学校となる。千葉の場合、第一志望の推薦入試を前年の11月下旬から12月初めに実施することである程度生徒を確保する学校が目に付く。判明している分については直近の入試結果にも触れておこう。
まずは、難関・上位校から。Aランクの20日[1回](1639人・2.1倍)の市川と渋谷教育学園幕張の22日[一次](1253人・2.4倍)は、四模試志望者数合計が1000人を超える人気の1月入試ではあるものの、志望者数はいずれも微減傾向にある。倍率が大きく動くことはなさそうである。
Bランクでは東邦大学付属東邦の21日[前期](1386人・2.2倍)が微減となった。12月2日に実施された[推薦]は、男女合計522人が受験して40人(男子22人、女子18人)が合格、実倍率は13.1倍だった。前年は586人・14.7倍(男子は306人・11.8倍)で、受験者数を1割減らしている。昭和学院秀英は20日午後[午後](425人・3.7倍)が2割増と人気だが、CからBランクになった22日[1回](682人・3.5倍)は1割弱減らしている。千葉にも“難関疲れ”の波が押し寄せているのであろうか。
中堅校はどうか。Dランクの専修大学松戸は、20日[1回](829人・2.2倍)は微増だが、26日[2回](347人・5.4倍)は3割増と勢いを増している。芝浦工業大学柏は、Dランクの23日[1回一般](763人・2.3倍)が微増、Cランクの27日[2回一般](361人・5.5倍)は3割増と高倍率にもかかわらず人気がある。この両校は何かと似たもの同士である。
柏市にある麗澤も根強い人気校だ。アドバンスト叡智コース(AE)とエッセンシャル叡智コース(EE)に分かれ、DとEにランクされている。21日[1回]の「AE」(208人・4.3倍)は6割増、「EE」(233人・4.2倍)は2倍半近く志望者数を大きく増やしている。25日[2回]は「AE」(137人・3.2倍)が2倍増に迫る勢い、28日午後[3回]の「AE」(42人・4.2倍)も2倍増と勢いが衰えない。志望者数は少なめではあるものの、[2回]の「EE」(165人・4.7倍)は大きく増加傾向、[3回]の「EE」(93人・4.2倍)は志望者数が2倍増に迫る勢いとなっている。
ここ数年好調が続く昭和学院は中位校人気の象徴的存在かもしれない。12月1日に行われた[第一志望]でも志願者数を3割増やし57人・1.2倍となった(前年は52人・1.2倍)。Eランクの20日[国語](82人・2.2倍)と20日午後[算数](200人・1.5倍)は微減と4割半増に分かれた。EからDランクに上がった24日[アドバンスト](150人・7.5倍)は1割半増、Fランクの22日[適性](87人・3.4倍)は8割半増と後半日程の勢いが強まっている。
12月2日に行われた[推薦]が33人・1.7倍(前年は34人・1.9倍)と微減の日出学園は、Fランクの20日[I期](96人・2.6倍)が2割半増、FからEランクに上がった23日[II期](52人・2.9倍)は7割増と勢いがある。第一志望確約のI期(19人・2.7倍)とII期(11人・3.7倍)もあるが、志望者数がごく少ないので予想は控える。







