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筆者が、クレディセゾンのプラチナカードのリブランディングに着手したときのこと。自身のイメージしていた富裕層と現実の富裕層の発想の違いが高い壁となって立ちはだかった。ここで彼が新たに導き出したアプローチ法とは?※本稿は、セゾンAMEX事業部プレミアムビジネス開発部長の岸田大輔『「新」富裕層ビジネスの教科書 1000人の富裕層から学んだ秘密の営業術とマーケティング術』(集英社インターナショナル)の一部を抜粋・編集したものです。
セゾンのプラチナカードの
リブランディングに着手
私が富裕層ビジネスの責任者に任命されたのが2019年10月のこと。セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カードのさらに上位にあたる「ブラックランクのカードを作る」という任務にアサインされたわけですが、2カ月ほどの調査をした私は、一度そのプロジェクトをストップしているのです。
当時の上層部を会議室に集め、「いまのクレディセゾンの実力では、ブラックランクのカードを出すことはできません。まず、プラチナカードでさえふさわしい内容になってない」という話をしました。
当時の私は2年間ほど海外事業部でタイなど東南アジアの事業開発をしていたこともあり、富裕層マーケットに関する情報がほとんどアップデートされていませんでした。
そこでいろいろと調べてみたところ、「Luxury Card」(LC)などの新しいブランドも日本に上陸していることがわかりました。それらはアプリを軸にデジタルコミュニケーションで新しい富裕層を獲得していたのです。
アメリカン・エキスプレスのカードも招待制を廃止し、縦軸の階層によるステータスではなく、ライフスタイルや価値観という横軸でコミュニケーションを展開し始めていました。







