今までのビジネスの流れを
大きく変えそうなニュースに注目

 これまでの常識とは異なる「おやっ?」と感じさせるニュースに注目しています。

 具体的な例を3つ挙げて説明しましょう。

・フォードの電気自動車生産目標引き下げ(2023年8月)

 電気自動車の販売不振は2022年から始まっていましたが、このフォードの目標引き下げは、その初期段階で表れた重要なシグナルでした。電気自動車シフトに積極的だったフォードがこのような判断を下したことで、電気自動車のサプライチェーンに属する日本企業(パナソニック、ニデック、GSユアサなどの電池・素材メーカー)への警戒が必要だと感じました。

 ただし、最近ではテスラが2025年前半に450万円の低価格電気自動車を発売するとの報道があり、またトヨタが中国で200万円の電気自動車を発売し、大変好評だと報じられています。これらが市場をけん引する可能性に期待が持てます。

・生成AIの電力需要に関するニュース

 ChatGPTを開発したアルトマン氏による「将来のAIにはエネルギーのブレークスルーが必要」という発言は、その後の日本の電力セクターの株価上昇につながりました。生成AIは膨大な電力を消費し、日本でもデータセンター投資が活発化しています。

 これまでにない電力需要の拡大が見込まれる一方で、原子力発電所の再稼働による発電コスト削減も進んでおり、関西電力や九州電力など、原発再稼働を進める電力会社の株価上昇要因となりました。

・クアルコムの新PC半導体発表

 PCのCPU市場で「インテル入ってる」が常識だった状況が、「クアルコム入ってる」に変わる可能性が出てきました。このクアルコム製半導体の設計はイギリスのARMによるもので、ARMの親会社であるソフトバンクグループの株価上昇につながりました。

サウジ&イスラエルの市況と
鉄鉱石・石炭関連のニュースは要チェック

 地政学的リスクや資源価格に関するニュースは日本のメディアであまり取り上げられないものの、日本の株式市場に大きな影響を与えることがあります。こうした情報はブルームバーグやロイターが重要な情報源となります。