前者は「好材料出尽くし」のパターンで、市場が「これ以上の良いニュースは期待できない」と判断している可能性を示唆します。後者は「悪材料出尽くし」で、「これ以上の悪材料は出ないだろう」との判断を示しています。

『投資の超プロが教える!カブ先生の「銘柄選び」の法則』書影『投資の超プロが教える!カブ先生の「銘柄選び」の法則』(田口れん太、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 たとえば、エヌビディアが2月末の決算発表で前年比倍増のEPSを発表し、市場予想も大幅に上回ったにもかかわらず株価が下落した場合、これは好材料出尽くしのシグナルとなります。このような反応は、日本の半導体関連企業の株価にも影響を与え、その後の決算発表でも同様のパターンが見られる可能性があります。

 このように、アメリカ企業の決算発表への市場反応を観察することで、日本企業の株価動向や決算発表後の反応をある程度予測できます。必ずしも100%的中するわけではありませんが、この視点を持つことで、株価の動きをより深く理解し、不適切なタイミングでの売買を減らすことができます。

 特に、日本株の30%以上を保有し、日々の売買の6割以上を占める外国人投資家が、海外の同業他社の決算発表への反応を見ながら日本株の投資判断を行っているという事実は、重要な示唆を与えてくれます。