【対策2:車外から水分を持ち込まない】
次に、雨の日や雪の日にクルマに乗るときには、車外から「水分」をできるだけ持ち込まないことがポイントです。濡れた傘は畳むときにぱたぱたと振って水滴を落とし、可能であれば車内ではなく、ラゲッジルームにしまいましょう。
クルマに乗り込むときは、まずドアを開けシートに横座りした状態で、足を振って靴の底に付いた水滴や雪を落としましょう。これだけでだいぶ違います。とくに雪の日は、靴底に付着した雪が暖かい車内で解けて水となったあと蒸発し、車内の湿度が高くなります。クルマに乗るときに左右の靴同士をぶつけ、靴底の雪を落とすようにしましょう。
積雪時にクルマに乗るときは、靴同士をぶつけて底などに付着した雪を払い、水分を車内に持ち込まないことが、曇りの防止に効果的 Photo by Y.U.
エアコンとデフォッガーを使いこなす
しかしこのように対策しても、とくに冷えこんだ雨の日や、雪が降って極寒の気候では、ウインドーの曇りは発生しやすくなります。そこで活用したいのが、クルマが装備している「曇り止め」の機能です。
【対策3:後方の曇りはデフォッガーで取る】
曇りを防ぐクルマの装備として、まず多くの人に認知されているのが、クルマのリアウインドーの「デフォッガー(曇りを取る装置)」です。これはリアウインドーに貼られた電熱線で一定の時間ガラスを暖め、発生した結露を解消するものです。
【対策4:エアコンの除湿機能を使う】
しかしクルマには、ほかにもウインドーの曇りを防ぐ、もしくは除去する装備があります。それは「エアコン」です。
エアコンは、夏の暑い日に車内を冷やすために使う人が多いと思います。しかしエアコンには温度調整に加え、除湿機能があります。つまり雪の日や雨の日など、ウインドーが曇りやすいときは、エアコンを積極的に使って車内の湿度を下げ、曇りを防ぐ、もしくはいったん発生した曇りを除去することができるのです。
一般的なクルマでは、エアコンは送風の強さ、温度調節など空調関係のスイッチと並び、そのものの動作をオン/オフするスイッチ(「AC」「A/C」と書かれたボタンなど)があります。曇りを取るときは空調を動作させた上で、スイッチにあるインジケーターのランプなどでエアコンがオンになっていることを確認しましょう。







