17日には駐日フィンランド大使館が、中国語・韓国語・日本語でのお詫びを出すに至っている。駐日フィンランド大使館がXの公式アカウントに掲載したのは首相の声明で「人種差別、あらゆる差別は、フィンランド社会にあってはならないものです」といった文言が含まれている。
署名サイト「Change.org」では、フィンランドに移住して14年目という日本人男性が「フィンランド政治家による差別表現に抗議し、アジア人差別の実態調査と改善を求めます」という署名を立ち上げた。19日までに3万5000筆以上が集まっている。
この中で署名を立ち上げた理由として、「子どもが学校でアジア人差別を受け、それを訴えるとさらに不当な扱いを受けました」「こうした差別は、指摘しても公平に調査する機関が存在しないため、事実上放置されているのがフィンランドの現状です」といった内容が綴られている。
これまでも問題になってきた
「つり目ポーズ」
つり目ポーズはこれまでもたびたび問題になってきた。
例えば、2017年のワールドシリーズでは、ダルビッシュ有投手から先制点を奪った選手が、ベンチに戻った後で両目を横に引っ張る仕草をした。
この選手は「侮辱的意図はなかった」と釈明したが、その後5試合の出場停止処分と、文化的違いを学ぶための「センシティビティ・トレーニング」の受講が義務付けられた。
スポーツ選手のつり目ポーズが問題となったのはこのときだけではなく、2021年にセルビアの女子バレーボール選手がタイとの試合でこれを行って出場停止となるなど、たびたび繰り返されている。
また今年の8月には、スウォッチ・グループが掲載した広告の中でアジア人モデルが、つり目ポーズを行い、中国では不買運動にまで発展した。
今回のミス・フィンランドの問題がこれまで以上に大きな問題となっているように感じられる。理由はいくつかあるだろう。







