ホンマでっか!?TV・池田清彦が「老害は黙ってろ」に猛反論→「高齢者を悪者扱いするのは…」キッパリ断言写真はイメージです Photo:PIXTA

高齢ドライバーによる交通事故が報じられるたびに、「年を取ったら運転免許は返納すべきだ」という世論が強まる。実際、その空気に押される形で免許を手放す人も少なくない。だが、78歳の今も「自分はまだ返納する必要はない」と考えている人物がいる。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などでもおなじみの生物学者・池田清彦氏だ。年齢だけで運転を断念すべきではないと語る池田氏の、その“生物学的かつ合理的”な根拠とは何か。※本稿は、生物学者の池田清彦『老いと死の流儀』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

高齢者は若い人にとって
社会保障費を食い潰す「老害」か?

「社会的な老い」は、時にネガティブなプレッシャーにさらされます。

 たとえば、年配者が少し厳しい発言をしたり、若い世代に耳触りのよくないことを言ったりすると、「老害だ」などと批判されたりしますよね。私のSNSでの発言に対しても、「老害は黙っていろ」みたいなコメントをつけられたこともあります。

 こういう人たちは、年を取っていること自体を害悪だと思っていて、それを「老害」だと表現しているようなのですが、本来の意味での「老害」とは、「自分が老いていることに気づかず、あるいは気にとめずに、若い世代の活躍を妨げてしまうこと」を指すのです。

 私は自分が老いていることを十分に自覚していますし、若い人の活躍の場を奪おうなんて考えていません。老若問わず「アホ」な人を軽蔑しているだけです。

 昨今、何かと高齢者が標的にされやすいのは、社会保障をめぐる問題の影響もあるでしょう。「高齢者が社会保障費を食い潰すせいで、自分たちに重い税負担がのしかかっている」と考えるのであれば、若い人たちにとって高齢者は「害」でしかないのです。