しかし、社会保障というのは国家の施策であって、個々の高齢者が勝手に得ている特権ではありません。だから、高齢者を悪者扱いするのは、ただの弱い者いじめなのです。
年を取ったからといって
全員が免許返納する必要はない
昨今、高齢ドライバーの事故が多発していると言われていて、「高齢者は免許を返納すべきだ」という空気がすっかり出来上がってしまい、実際70歳くらいから免許返納を検討し始める人が多いようです。
これもまた、「社会的な老い」に対する、ネガティブなプレッシャーの1つでしょう。
私のカミさんは30歳で免許を取得し、76歳になった今もほぼ毎日運転していますが、46年間無事故無違反です。つまり、運転の適性が高いのです。
適性さえあれば、年齢にかかわらず十分安全に運転できます。危険な運転をするかどうかは、年齢というより、運転に対する「適性」の問題なのです。
私は75歳になる前に最初の認知機能検査を受けさせられましたが、このときは100点満点中90点で合格でした。今は検査の途中で合格点に達するとそこで、「ハイ合格です」とテストは打ち切られてしまうので、何点取ったかはわかりませんが、カミさんの場合は更新時の認知機能検査を全部やれば満点を取る自信があったと言っていました。
ただし、厳密なことを言うと、認知機能検査が得意だからといって、必ずしも運転の適性が高いわけではありません。
更新時に行われる認知機能検査はその大半が近過去の状況を覚えていられるかをチェックするものになっていますが、安全に運転できるかどうかは、今、目の前の状況を正確に把握できるかどうかにかかっていますから、近過去の記憶力はあまり関係ないのです。
しかも、認知機能検査というのはなかなか思い出せなくするような意地悪な仕掛けもあったりするので、私も78歳になった今年は更新の時期だったので先日受けてきたのですが、合格点は取れたものの終わりまで全部受けるやり方でやったとして満点を取る自信はないですね。だからといって運転の適性が落ちたとは思いません。







