結果として、仕事上の嫌がらせが減り、業務がスムーズに進むようになった。意図的に「橋」をかけることの効果をとても感じられたエピソードだ。
自分の感情に従うのではなく、目的達成を最優先にしたふるまいが、信頼関係を壊さずに成果を出す近道になる。
嫌いな相手との関係は「断絶」か「迎合」ではなく、ニュートラルであることが理想的だ。そのための技術を3つ挙げてみよう。
1、目的志向で動く
感情より成果を優先する。
例:「この関係はプロジェクト成功のため」と意識し、主観を排除する。
2、心理的距離を調整する
対面よりメールを中心にする、雑談を最小限にすることで、摩擦を減らす。
3、相手の価値を見つける
嫌いななかにも尊重できるポイントを探す。
例:「彼は報告書の作成が上手だ」など、認められる強みを把握すると、不必要な衝突を防げる。
攻撃的な口調に対して
感情的に応戦しない
嫌みや圧力を仕掛けてくる相手には、「感情的に反応しない」+「会話の主導権を握る」ことが有効だ。
外事警察時代、なぜかつっかかってくる同僚がいた。
同僚:(高圧的に)おまえのやり方はいつも非効率的だよ。見ていてイライラする。
勝丸:(冷静に)ご指摘ありがとうございます。効率面について、改善できる点があればぜひ伺いたいです。
この返しは、相手の攻撃を「情報提供」に変換し、感情をのせずに目的に集中する心理テクニックだ(リフレーミング効果)。さらに、「ラベリング」「ミラーリング」「選択肢提示」の3つを状況に応じて使うと効果的である。
ラベリング:○○様は品質に非常に厳しい視点をお持ちですね。
ミラーリング:「もっと柔軟に対応してほしい」というご要望ですね。
選択肢提示:A案とB案、どちらがご希望に近いでしょうか?
これらを組み合わせることで、相手の承認欲求を満たしながら、こちらの主導権を守ることができる(心理的安全性効果)。
相性が悪い相手とは
無理して近づかなくていい
「全員と仲良く」は幻想、合わない人がいて当然である。つまり人間関係において、すべての人と仲良くなる必要はない。むしろ「相性の悪い相手を見極める力」は、成果と精神衛生の両面で重要な武器だ。







