このように、コロナ禍を経て入学試験に関しては、具合が悪くなれば休んで追試に備えるという状況がようやく作られるようになりました。しかし、それ以前の高校入試や大学の個別入試では、「具合が悪くても(それがインフルエンザ罹患であっても)受験する」ということが、当たり前だったのです。

「欠席」の理由は
なぜ考慮されないのか

 また、コロナ禍を経験してもまだ国家試験や資格試験については「心身の不調」、つまりはインフルエンザ及びコロナウイルス感染症の罹患によるものも含めて「欠席」すると、追試というチャンスすら与えられません。こうした資格試験・国家試験の複数回受験や、「欠席」の事情によっては追試という機会を与えることは検討に値するのではないでしょうか。

 私は、「欠席」の事情を勘案せず追試という機会を与えない体制には疑問をもっています。これまで、そしていまだに追試という機会そのものを設定しない日本社会の在り方は、私たちの「休むこと」に対する意識や態度に大きく影響しているのではないでしょうか。