ますます高まる“インターンシップ類”の重要性

 ここ何年か、早期化とともに指摘されているのが、学生の就職活動(企業の採用活動)の長期化だ。早期に内定(内々定)を得ながら、より志望度の高い企業を目指して就職活動を続ける学生が一定数いて、企業側としても採用予定数に達していない場合は採用活動を続けていることが、長期化の背景にある。

高村 就活生のうち、(学部)4年生の6月時点で就職活動を続けているのは3割程度。そのうち、内定は得ているものの、納得いくまで就職活動を続ける学生が6割強。この割合は以前からあまり変わっていません。

 全体的にみれば、始まりのタイミングも終わりのタイミングもそれほど変わっていません。そのなかで、個々の就活生にとって、インターンシップ類や面接、内定(内々定)を得る時期が早まっており、終わりのタイミングが以前のままのために長期化しているケースが増えているのです。

 3年生の4月から就活の準備を始めて、その夏にインターンシップ類に参加し、面接へと進んでいく。そうして、3年生の12月くらいから内定(内々定)が出始め、自分の希望に合致しなければ、4年生の6月になっても就活を継続していく。さらに、複数社の内定(内々定)を得たものの、どこにするか迷い、就活がますます長引いていく。場合によっては、10月1日の内定式の頃まで、学生は就活を続けます。

 一方、企業側も、採用難とはいえ、「誰でもよい」というわけにはいかず、採用基準をそれほど緩めません。結果的に、採用予定数を確保できない企業も増えています。

 学生にとって、インターンシップ類への参加は、もはや、就職活動(採用活動)のプロセスにおいては不可欠のステップになっている。26卒(2026年3月卒業予定者)が、インターンシップに参加した理由としては、「就活活動に有利だと思うから」が8割を超えてトップだ。企業側の実施理由も「採用に向けた母集団形成」が9割を超える。来たる27卒の採用活動で、新たな動きはあるのだろうか?

高村 就活生はインターンシップ類の4タイプの違いについてはあまりよくわかっていませんが、とにかく、「インターンシップ」と名のつくものには参加すべきと考えているのは間違いありません。企業側も、大手企業の半分くらいは採用活動に利用できる「タイプ3:汎用的能力・専門活用型」で対応すると言っていますが、実質的には、それ以外からも内定(内々定)を多く出しています。こうした流れは今後も続き、学生側も企業側も「タイプ3」を含めて、「インターンシップ類とどのように向き合うか」「インターンシップ類をどう利用するか」が、ますます重要になるでしょう。

 いまのところ、企業側では、3年生の夏にワンデープログラム(タイプ1:オープンカンパニー)を行うケースが多く、その後、3年生の秋から冬にかけて、「タイプ3」の長期インターンシップを行うという傾向があります。長期インターンシップは、5日連続で行う企業もあれば、週に1回行い、5週で合計5日間開催といったケースも……このあたりのプログラムの組み方が、企業側の採用活動のポイントになります。