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平均寿命が伸びたことにより、昔は10年ほどだった“第二の人生”は大幅に延びた。65歳で定年しても約17年、60歳なら約22年もある。仕事一筋だった人ほど陥りやすい「退職うつ」を防ぐには、定年前からの準備が重要。漫画家・弘兼憲史氏が提案するのは、自分史年表づくりによる「過去の自分」の掘り起こしだ。幼い頃や学生時代に夢中だったことを思い出し、没頭できるものを見つけることが、充実した“第二の人生”への第一歩となる。※本稿は、漫画家の弘兼憲史『弘兼流 人生は後半戦がおもしろい』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
長くなった”第二の人生”を
どのように生きるか
単純に平均寿命から定年年齢を引いてみましょう。
池田勇人首相が「所得倍増」を打ち出した1960年は、65.32歳-55歳で10.32年。それが2024年には、65歳で定年しても16.09年、60歳で定年した場合は21.09年にもなります。かつては10年ちょっとだった“第二の人生”が、約17年、あるいは約22年になっているのです。
長くなった”第二の人生”を、どのように生きるか――。
令和を生きる中高年にとって、大きな課題となっています。
“第二の人生”をどう生きるか――を考える場合、身につまされる映画がありました。
ハリウッドを代表する名優ジャック・ニコルソンが、定年退職直後の元サラリーマンを演じた『アバウト・シュミット』(2002)という作品です。
物語は、ニコルソン演じるウォーレン・シュミットが、66歳で退職を迎える当日から始まります。
全米屈指の保険会社で部長代理を務めていたシュミットのために、盛大な送別会が催されました。







