定年を迎える前に始めたい
“自分史年表”づくり
だからこそ、定年を迎える前に“第二の人生”を始めるための準備をしておくべきなのですが、「たっぷり時間があるんだから、定年してから考えればいい」と思う人が少なくないのです。
しかし、在職中は何かと忙しく、あっという間に定年が近づく。カレンダーを見るたびに憂鬱になって、表情が曇ってしまう。「退職したら、いったい何をすればいいのだろう?」という悩みが、焦りと重なって日に日に重くのしかかってくるのです。
そして、何の準備もしないまま、“その朝”を迎えてしまう。
“悲劇”は、その日からはじまるのです。
では、“第二の人生を始める準備”として、何をしておけばいいのか。
僕が勧めたいのは、これまでの自分の人生を、できるだけ詳しく見つめ直してみること。自分がこれまでに歩いてきた道のりを、丹念に振り返ってみることです。
手始めに、“自分史年表”をつくってみてはいかがでしょうか。
自分は、いつ、どこで生まれたのか。どんな時代だったのか。
両親の職業、生まれた家と近所の環境、最初の記憶、好きだった遊び、幼なじみのこと、幼稚園で習ったこと、親に怒られたこと、褒められたこと、恥ずかしかったこと、楽しかったこと、得意だったこと、初めての趣味、好きだった曲や歌手、最初に読破した本、小学校の同級生や先生のこと、成績、初恋……などなどをできるだけ事細かく思い出し、書き出してみるのです。
過去の自分を見つめて
ポテンシャルを掘り起こす
そうすると、たとえば、「すぐに自動車の名前を覚えることができた」「いつもリレーの選手だった」「作文を書くのが得意だった」「紙粘土でつくった人形がコンテストで入賞した」「サイクリングに夢中だった」「オセロゲームは誰にも負けなかった」「吹奏楽部で表彰された」「TOEFLで好成績を収めた」……といった印象深いできごとを思い出すでしょう。
入賞したり、褒められたり、讃えられたりとまではいかなくても、自分なりに「いい線いってるな」とか「得意かもしれない」「才能あるかも」なんて思ったものの、それをさらに深めていく機会がなかった、方法がわからなかった、タイミングが悪かった……など何らかの事情で諦めてしまったことはありませんか。







