僕はそのなかに、“第二の人生のヒント”があると思っています。
自動車、短距離走、作文、粘土細工、サイクリング、オセロ、吹奏楽、英語……何でもいいのです。若き日のあなたが夢中になったことを思い出し、それをもう一度、本格的に学び直してみてはどうでしょう。
定年退職というチャンスに、それを深く掘り下げてみるのです。
音楽鑑賞(クラシックはもちろん、ジャズやロック、歌謡曲でも)が趣味だったら、たとえば作曲家・演奏者・指揮者ごとに、映画なら監督・脚本家・俳優ごとに、系統立ててもう一度鑑賞して、自分なりのレポートを書いてみるのもいいでしょう。
今の時代、意欲があればSNSなどで発表することもできます。独自のセンス、切り口、表現力……があれば、それがバズって“時の人”になれるかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」
没頭できるものを極めよう
音楽、映画、漫画、演劇、落語、ゲーム……どんなジャンルでも「評論家」には特別な資格はありませんし、投稿サイトやユーチューブから出てきた評論家はたくさんいます。
とはいえ、何も“その道のプロ”になることはありません。
僕の知り合いには、子供の頃に夢中だったプラモデルづくりを再開し、模型サークルに加入して定期的に催される発表会に出品し、新しい仲間たちとともに技を磨きつつ、さらなる力作・大作の作成に取り組んでいる人がいます。
学生時代、ギターを弾いていた友人は、退職後に仲間を募ってロカビリーのバンドを組み、若者たちに混ざってライブを開催したり、自主製作のCDを制作したりするために、日々の練習やスタジオでのリハーサルに精を出しています。
在職時代から東京都内の坂道を歩き回っていた大手出版社の元編集長は、「日本坂道学会」なる団体を設立し、江戸の坂の魅力を伝える著書の執筆や、カルチャーセンターなどで坂道に関する講義を行っています。
そういえば、プロ野球「福岡ダイエーホークス」での活躍後、日本人捕手として初めてメジャーへ渡った名選手・城島健司さんは、引退後、野球界とは距離を置いて子供の頃の趣味だった「釣り師」に転身し、地元九州のテレビ局で釣り番組を持つほどの腕前を発揮していました。







