自己肯定感の正体とは?
私たちは自己肯定感を、「何でもできる!」といった強固な「自信」と混同しがちです。しかし、自信とは成功体験や他者評価に依存するため、失敗や挫折によって容易に揺らぎます。
一方で、日常の小さな喜びや良い面をキャッチし続けると、ポジティブに捉える脳のセンサーの感度が上がります。すると、自己肯定感が高まる傾向にあるのです。本人の性質や性格ではなく、クセや習慣によって後天的に伸ばすことが大いに可能です。
私たちの脳は本来、ネガティブな情報に敏感に反応するようできています。これは太古の昔、危険を察知して生き延びるために必要だった本能の一つです。つまり、物事の不安な面、リスクや欠点に目が向きやすい状態で生きています。
自己肯定感が低い状態とは、この「ネガティビティ・バイアス」が優位に働き、脳のセンサーがネガティブな情報ばかりをキャッチする状態に過ぎません。無理にプラス思考になる必要もないのです。「失敗したけど、大丈夫!」と悪い部分にふたをし続けては、根本的な解決になりません。
大切なのは、ネガティブに注目する脳の習慣を、ポジティブな側面にも注目する習慣へと切り替えることです。例えば、同じレストランに入っても、不機嫌なウェイトレスに目がいくか、壁に飾られた素敵な絵画に目がいくか、という違いです。
20歳まで自分が嫌いだった私が変わったきっかけ
「でも、それは子どもの話でしょう?」「大人になったらネガティブ思考はもう治らないのでは?」
そのように思う人に、私自身が20歳以降に変わったエピソードをお伝えしましょう。20歳までの私は、常に自分が大嫌いでした。
日記には、「なんで自分はこーだろう、あーだろう」という言葉のオンパード。自分の短所や、昨日できなかったことばかりを書き連ね、自己嫌悪に陥っていました。まさに、ネガティブな情報ばかりを集める脳のセンサーがフル稼働していたのです。







