順番を間違えてはいけない
老後資金の形成
したがって自助努力による老後資産形成はとても重要なことではありますが、順番を間違えてはいけません。
まず土台になる公的年金、そして2番目に来る退職金や企業年金、これらの金額を確認し、自分や家族が老後にどんな生活をしたいかを考えた上で、足りないと思うのであれば貯蓄なり投資なりに励めばいいわけです。
ただし、図1のパターン(4)、つまり自営業の人はサラリーマンに比べて公的年金が非常に少ないため、自営業の人に限っては3層目の自助努力はとても大切です。そのために自営業の人しか利用できない有利な制度はたくさんあります。
たとえば国民年金基金は公的年金に上乗せして受け取る仕組みですし、最近話題になっているiDeCoも自営業の人はサラリーマンに比べて利用できる金額の枠が大きくなっています。
他にも国民年金保険料に上乗せして支払うことで給付額を増やすことができる付加年金(※3)、そして小規模企業共済のように年齢は関係なく大幅な税制優遇を得られる制度もあります。
自営業の人はこれらの制度の中から、自分が利用しようと思う制度を選び、自分で老後資金を作るという努力は若い内からやっておくべきです。
一方、サラリーマンの場合は違います。多くの金融機関は「年金なんて当てにならないから、投資信託を買いましょう」とか「保険に入りましょう」と言ってきますが、それを鵜呑みにして変な金融商品を買う方がよっぽど老後は不安になります。
自分のケースはどうなのかを考えて、3層目をどう作るか、どれぐらい豪華な造りにするかを考えるべきです。くれぐれも順番を間違えてはいけません。
公的年金は何に使うべきか?
老後のお金の三分法
私は老後のお金の三分法ということをよく言います。これはお金の使い道を3つに分け、その使い道のためにお金を出所別にそれぞれに分けるという考え方です。
一般的に老後のお金をざっくり分けると、(1)日常生活費、(2)自己実現費と一時出費、そして(3)医療・介護、施設入居費となります。
※3 付加年金(日本年金機構ホームページ)
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/sonota-kyufu/1go-dokuji/20140625.html







