佐藤智恵氏
佐藤 とはいうものの、スピリチュアリティや宗教はデリケートな問題だけに活用法を間違えると失敗してしまいますよね。どのような点に気をつければいいでしょうか。
シェ まずお伝えしなければならないのは、スピリチュアリティ・宗教・信条に基づいて決断したり、行動したりすることが、必ずしもプラスの効果をもたらすわけではないことです。
つまり「早く有能なリーダーとして認められたいから、スピリチュアリティ・宗教などを積極的に活用する」のは本末転倒です。
一つの宗教を深く信仰している人もいるでしょうが、現実の世界のビジネスにはルール、慣習、規範があります。ですから、過度にスピリチュアルに傾倒しないことです。
また、自らが信じるスピリチュアリティ・宗教・信条のみを重視して、自分とは違う考え方を持つ人々を遠ざけるようなことはしてはなりません。
仮に自身の決断が自分の個人的な倫理観や信条に基づくものであっても、部下、同僚、コミュニティーの人々がきちんと理解できる形で説明できなければなりません。「私が信じる宗教ではこうなので」ではだめなのです。
日本の管理職の皆さんには、部下や周りの人々をやる気にしたり、触発したりするために、スピリチュアリティ・宗教・信条を効果的に活用していただきたいと思います。
ニエンハ・シェ Nien-he Hsieh
ハーバードビジネススクール教授。専門はゼネラル・マネジメントおよび企業倫理。同校のMBA プログラムにて必修科目「リーダーシップと企業の説明責任」、選択科目「スピリチュアル・ライブズ・オブ・リーダーズ」を担当。主な研究テーマは、いかに経営者、企業、経済機関はバリューを指針としたリーダーシップを発揮すべきか。日本人の母親と中国人の父親の間に生まれ、来日多数。野村マネジメント・スクール「トップのための経営戦略講座」の講師も務めている。
佐藤智恵(さとう・ちえ)
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして報道番組、音楽番組を制作。 2001年米コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年、作家/コンサルタントとして独立。2017年より東証プライム上場企業数社の社外取締役を務める。主な著書に『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)、『スタンフォードでいちばん人気の授業』(幻冬舎)、『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)、『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』(日経プレミアシリーズ)、『コロナ後―ハーバード知日派10人が語る未来―』(新潮新書)。最新刊は『なぜハーバードは虎屋に学ぶのか ハーバード白熱教室の中の日本』(中公新書ラクレ)。講演依頼等お問い合わせはhttps://www.satochie.com/。
ハーバードビジネススクール教授。専門はゼネラル・マネジメントおよび企業倫理。同校のMBA プログラムにて必修科目「リーダーシップと企業の説明責任」、選択科目「スピリチュアル・ライブズ・オブ・リーダーズ」を担当。主な研究テーマは、いかに経営者、企業、経済機関はバリューを指針としたリーダーシップを発揮すべきか。日本人の母親と中国人の父親の間に生まれ、来日多数。野村マネジメント・スクール「トップのための経営戦略講座」の講師も務めている。
佐藤智恵(さとう・ちえ)
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして報道番組、音楽番組を制作。 2001年米コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年、作家/コンサルタントとして独立。2017年より東証プライム上場企業数社の社外取締役を務める。主な著書に『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)、『スタンフォードでいちばん人気の授業』(幻冬舎)、『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)、『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』(日経プレミアシリーズ)、『コロナ後―ハーバード知日派10人が語る未来―』(新潮新書)。最新刊は『なぜハーバードは虎屋に学ぶのか ハーバード白熱教室の中の日本』(中公新書ラクレ)。講演依頼等お問い合わせはhttps://www.satochie.com/。







