ひどい批判も感謝で返す
ユーモラスな姿勢を貫いた
後にこのピザを作ったという女子学生から、父のところに「私の作ったピザが表紙になって驚いた」と手紙が届いたそうです。もちろん父は「ありがとう」と返事を書くことも忘れませんでした。
『わたしと父・小渕恵三』(小渕優子著、青山和弘編、講談社)
この後も父は、記者さんたちにピザを振る舞うなど、批判をユーモアに変えようとしていきます。
こうした父を「鈍感だ」と言う人もいます。しかし父は、批判を気にしていないわけではありません。人一倍批判を気にかけながらも、それすら楽観主義と言ってプラスに変えていこうとする粘り強さであり、小渕恵三流の逞しさ、忍耐強さなのだと思うのです。
私からすれば「そんなものは読まなくてもいいのに」と思う雑誌や新聞にも几帳面に目を通し、線を引く。そして批判的な記事を書いた記者さんにも直接御礼の電話をかけて、「参考にさせてもらう」と言う。
青木幹雄さんは古川首席秘書官に「総理にそんなもの見せたらいかんわね。気にしない方がいい」と言っていたようですが、最後まで父の姿勢は変わりませんでした。







