宮城大学から「大学DXアライアンス」に参画している山﨑拓哉さんには、忘れられない思い出がある。「大学DXアライアンス」の参加受付サイトを立ち上げたときのことだ。プログラミング未経験ながら根気強く夜中まで作業していた山﨑さんに、藤本さんは「いいね、いいね」と声をかけ続けてくれたという。
「何がうれしいって、ここには自分の仕事に『いいね』と言ってくれる人がいるんですよ。その一言で頑張れます」(山﨑さん)
宮城大学 事務局 企画・入試課 企画・広報グループ 主事 山﨑拓哉さん。2024年度に人事交流で宮城大学から東北大学に出向していたとき、プログラミング未経験ながら「大学DXアライアンス」参加受付サイトを制作。 Photo by M.S.
DXの先にある本当の変革
変化の兆しはある。藤本さんのもとには全国から講演や研修の依頼が届くようになった。そこで出会った人たちが「自分たちも一歩前に進みたい」と感じ、仲間になっていく。そんな連鎖が生まれ始めた。「ようやく理解が広がってきた」と、藤本さんは少し表情を和らげた。
東北大学は入試改革にも取り組んでいる。2050年を目標に、総合型選抜を段階的に拡大していく方針だ。学力試験だけでなく、研究計画書やプレゼンテーションなどを多面的に評価するのだという。大学が学生を選抜する時代から、何を学びたいかで大学と学生がマッチングする時代へ。入試という入り口だけではなく、本質から変わっていきたいと藤本さんは言う。
「私たちが実験台となって、成功も失敗も、それぞれの大学で頑張っている同志の皆さんの学びにしていただけたらうれしいです」(藤本さん)








