重症化しないコツは
長時間「同じ姿勢」でいないこと
痛みが軽いときに重症化しないコツは、長時間「同じ姿勢」でいないことだ。
近藤医師によると「椎間板というのは、動かしていることで健康を保っている」のだという。
「同じ姿勢での作業は、椎間板が窒息しているような状態。もし椎間板の中に毛細血管があれば、動きに関係なく常に血流が保たれていますが、そういう仕組みになっていないのです。椎間板に酸素や栄養素を送り込みやすくするために適度に動かすことが非常に重要です」
椎間板にはどんな動きでも圧力がかかるが、特に座りっぱなしが危ない。近藤医師はデスクワークの人に、最低でも1時間に1回、できれば20分に1回程度、腰を伸ばすことを勧める。20秒でできる「腰のばしストレッチ」を紹介してくれた。
背中を丸めて背中側に寄った髄核を
腰をそらして前に動かす
やり方は簡単。机から少し離れた位置に立ち、両手を机に着き、腕で体を支えながら腰を突き出すように軽くそらす。これを10秒~20秒間行えばOK。
腰のばしストレッチ。机から少し離れた位置に立ち、両手を机に着き、腕で体を支えながら腰を突き出すように軽くそらす。10秒~20秒間行う
腰のばしストレッチで、両足ともに後ろに置くことに負担を感じるなら、片足だけ後ろに置くのでもいい
これだけで座業で硬直しがちな背筋がゆるゆるになり、疲労が取れ、慢性腰痛が緩和するという。筆者もやってみたが、確かに腰だけでなく背中周りがスッキリした感じがする。
「デスクワークや中腰姿勢など背中を丸くして作業することが多い人は、髄核の位置が背中側に寄りがちになってしまいます。それをこうして腰をそらすことで髄核が前に動き、慢性腰痛の緩和になるのです」と近藤医師が言う。
この腰のばしストレッチは強い痛みを感じない程度にゆっくりと伸ばすやり方。そのため腰痛が起きているときに行ってもいいそうだ。







