病院へ行くか、行かないか
どう判断すればいいのか

 腰痛には腰の使いすぎやぎっくり腰などの急性腰痛、椎間板や靭帯などの変形・変質が原因のもの(腰椎椎間板ヘルニアなど)、骨粗しょう症を代表とする椎骨が弱くなるもの、背骨以外が原因で起こる腰痛までさまざまなパターンがある。病院へ行く、行かないの判断はどこでするのか。

「急性腰痛(ぎっくり腰など)の場合、少しでも動けるのであれば、市販の鎮痛薬を飲み、半日や数日間様子を見ることです。普通はぎっくり腰の症状が出て、2~3日安静にしていれば強い痛みがやわらぎます」

「しかし、じっとしていても痛い、夜間も痛みで眠れない、どんどん痛くなる場合は、がんの転移や感染症により椎体や椎間板などが侵されている可能性もあるため、医療機関(総合病院の整形外科や整形外科クリニック)を受診しましょう」

腰痛の原因は
リウマチや膠原病などさまざま

 そのほかリウマチや膠原病など炎症を起こす病気で椎間板などが壊れて痛むことや、肺の結核菌によって胸椎や腰椎が壊死する「脊椎カリエス」という病気もある。

 また、腰だけでなく、お尻や太ももの裏、ふくらはぎ、すねの痛み、しびれがある場合は坐骨神経痛が疑われるため、やはり医療機関へ。ちなみに坐骨神経痛は痛みの総称であって病名ではない。この原因となり得る疾患は、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など数多くある。

 今腰痛がある人は、下記のチェック表で大まかに自分のタイプを確認してほしい。

「腰痛のパターン」と「疑われる病気」

■寝ているときに痛みがある→内臓の病気など、腰以外に原因がある可能性
■顔を洗っているときに痛みがある→前かがみになると痛みが出るのは椎間板に問題がある可能性
■朝起きたときに腰が痛い→変形性腰椎症などの可能性
■午後から夕方にかけて、疲労がたまる時間帯に腰が痛い→椎間板、椎間関節の変性、背筋や腹筋が弱っていることが原因とも考えられる
■長時間座っていると痛みが出る→椎間板や椎間関節に問題がある可能性

近藤泰児著『いちばんやさしい腰痛の教科書』(アーク出版)より

 激痛ではないが、何年も腰痛が続いているようなときはどうすればいいのか。