ハイブリッドを捨てたのに燃費向上

 今回のモデルチェンジの最大のトピックは、何と言ってもマイルドハイブリッドを捨てたことだろう。燃費は諦めたのか……と思いきや、さにあらず。

 2WDのWLTCで、NAがリッター20.9kmから21.0kmへ。ターボが19.2kmから19.5kmへと逆に改善しているのだ。それじゃ今までのハイブリッドは何だったのよ……という話なのだが、ここは「電動アシストで下駄を履かせるのをやめ、エンジンそのものを磨いた」と好意的に受け止めるべきだろう。バッテリーもモーターも不要になるので軽くなりますしね。 “燃費向上対策”には、CVT、電動パワステ、アイドリングストップ、可変バルブタイミング、充電制御、と様々な項目が並んでいる。お疲れ様です。

今回の試乗車今回の試乗車 Photo by F.Y.

 そしてもうひとつの大ネタが、室内空間そのものを作り替えた点だ。

 Aピラーの位置と角度と太さを見直し、室内長を前モデルから実に115mmも伸長させている。顔の前の空間が広がり、運転席からの見通しはさらに良くなった。実にめでたい。

 軽スーパーハイトの値打ちは、とどのつまり「室内の余裕」にある。だが良いことばかりではない。「Aピラーを前に出す」。イコールで「屋根が伸びる」。それはすなわち「クルマの最上部の重量が増える」。結果として「重心が上がる」。

 ただでさえ背が高いスーパーハイトワゴン車だ。ロールが増えたり、ピッチングが出たり、横風に押し流されたりはしないのか。室内長を得た分の副作用が顔を出す可能性は高いだろう。それでは実際にクルマに乗ってみよう。