モチベーションは「エネルギー」、もっと大事なのは構造を作ること

モチベーションとは、言ってみれば燃料・エネルギーです。

それが全くなければ車は前に進みません。しかし、燃料があったとしても、ハンドルがなければ車はゴールにはたどり着けません。

どちらの方向に進めばいいのか、今日は何をすればいいのかがわからなければ進めないのです。

方向が決まっていなければ、エネルギーがあっても暴走するか、ぐるぐると空回りするか、もしくはその両方になります。

断言しますが、部下のモチベーションを上げることは、リーダーの最優先事項ではありません

リーダーの仕事は、モチベーションがそこそこでも成果が出る構造をつくることです。

・何をやればいいのか
・何をやらなくていいのか
・どうなれば成功なのか

これが明確になっていれば、少ないエネルギーでも行動でき、そして成果を出すことができます。

「頑張ります」が増えたら、黄色信号

逆に、構造が曖昧なままモチベーションだけを上げると、人は疲弊してしまいます。

成果が出ないチームに共通する兆候があります。それは、「頑張ります」という言葉が増えることです。

「次は頑張ります」
「もっと頑張ります」
「意識を高めます」

これらの言葉を否定的に捉える人は少ないかもしれません。

ですがこれらが出るのは、行動が決まっていないからです。

何をするかが決まっていないから、なんとか気合で埋めようとしてるのではないでしょうか?

一方で、成果を出しているチームは、モチベーションを管理していません。

代わりに、やるべきことを伝えています。

・今日は何をやるのか
・どこまで進めるのか
・どの判断をすればいいのか

これが明確だと、余計な感情の消耗が起きません。そしてそれが結果として、「やる気がある状態」に見えています。

「でもやっぱりモチベーションは大事でしょう?」と感じる方へ、今回の締めとしてモチベーションが下がる理由をお伝えしておきます。

ぼくが3万人のビジネスパーソンを見てきて感じるのは、人のモチベーションが下がる最大の理由は、叱られることでも、評価されないことでもないということです。

モチベーションが下がるのは、

「何をしても意味がある気がしないから」

です。

・何のためにやっているのかわからない
・何をしたらいいのかわからない
・成果につながっている実感がない

この状態では、リーダーがどれだけ励ましても、メンバーのモチベーションは高まりません。

やはりやるべきことを明確にし、本人に「成果」を実感させてあげましょう。

そうすれば必要なモチベーションは湧き上がってきます。