単語や文法を完璧に覚えるより
「英語を話す環境」に飛び込もう

 大谷選手のスピーチが教えてくれる最も重要な教訓は、英語力とは単語や文法の知識だけではないということです。相手との関係性に応じて言葉のフォーマリティを調整し、その文化における適切な振る舞いを理解すること、すなわち「文化的コンピテンス」こそが、真のコミュニケーション力なのです。

 そして、この文化的コンピテンスは、教科書や参考書からは決して学べません。大谷選手がこれほど自然な使い分けができるようになったのは、メジャーリーグという環境に身を置き、日々英語でコミュニケーションを取り続けてきたからにほかなりません。

 オンライン会議が普及したり、訪日外国人(インバウンド)が急増していたりなど、日本にいても外国人と交流する機会は以前より格段に増えています。環境は整いつつあります。あとは、それを活用する個人の意思だけです。

 英語を本当に使えるようになりたいのであれば、まず英語を話す環境に飛び込むことです。間違いを恐れず、実際に使いながら、その文化の中で何が適切かを体得していく。

 大谷選手が世界最高峰の舞台に挑戦し続けている姿から、私たちもチャレンジ精神と努力を継続する大切さを学びたいですね。

三木雄信プロフィール