徹底した準備をして自分の武器を駆使してことにあたることこそ、成功の切り札となる。

ネガティブは頭の中から
全て消し去ってしまう

悪いこと、いやなことは
どんどんアタマのなかの記憶細胞から追い払ってしまうのである。
くよくよ思い悩んだところで、
マイナスになるだけで、なんにもならない。
つねにいい方向へ、いい方向へと
自分自身を切り換えていくのが、ぼくの哲学だった。

(『燃えた、打った、走った!』)
――悪いことが起こったときの対処法を語った言葉

 日本人は反省が大好きな国民である。たしかに反省することによって課題が見つかり、それを克服する練習を積み重ねることによって進化することも可能である。

 ただし、反省すればするほど、私たちの心の中にはネガティブな気持ちが増殖して気持ちがどんどん暗くなる。だから、それを解消するには、長嶋のように徹底してよくないことを脳内から追い出してしまえばいい。

 イギリスのP.カーター博士らは、小学生を対象にその日のポジティブな出来事だけを書く日記に1日に3つのいいことを記入してもらった。すると、どうなっただろう。

 この課題を1週間続けただけで、子どもたちの幸福感が高まっただけでなく、うつ傾向も低下していることが判明した。しかも、その効果は3カ月間も持続したという。

 得られた成果はそれだけではなかった。もともと幸福感に乏しい子どもたちほど、この課題により大きな効果が表れたのだ(『ポジティブ心理学に学ぶ 科学的に幸福度を高める50の習慣』明日香出版社)。

「ポジティブな出来事に強く反応するだけで、脳は自然に脳内にこびりついているネガティブな感情を一掃してくれる効果がある」というのは、覚えておいていい事実であり、それを習慣化させれば、案外、簡単に私たちを幸福に導いてくれる。